表現の仕方は違うけど、今も昔も日本人は日本が好きだったと思う
中国、韓国との関係が悪化してる中で、竹田恒泰さんが日本は中国、韓国とどうやって付き合って行けばいいのかということを語るニュースを見た。
中国とは衝突しないように一定の距離を保って、韓国は無視すれば良いということ、そして国際関係の悪化や東日本大震災をきっかけに日本が好きだと素直に述べる若者が増えてきたということだった。
国際関係の難しいことは分からないけど、確かに日本に対する日本人の評価は少し変わった気がするという思いを述べてみようと思う。
今も昔も日本人は日本が好きだったと思う
僕が思うに、今も昔も日本人は日本が好きでしょうがないと思う。
政治家に対する不満は絶えないし、平和ボケした国だとバカにもされたし、アメリカにはなかなか逆らえない。
それでも、「日本ってほんとダメだよなぁ」なんて言いながら、おいしいごはんを食べて暖かい布団で寝られる平和な日本の暮らしを愛している、そんな人間が多かったように思う。少なくとも僕はそうだった。
そんな日本人なら誰もが享受してきた平和や安心は、ここ数年で一気に失われてしまった。
東日本大震災でばら撒かれた放射能のせいで、食の安全がとても気になるようになってしまった。一応あれこれ調べはしたが、本当はどれだけ危険でどれだけ安全なのかということは分からない。僕は目の前の食べ物や水が本当に安全なのかどうかということを、これほど真剣に深刻に長期間悩み続けたことは一度も無い。
しかも、放射能での心配事は食べ物だけじゃない。今は福島原発を廃炉にしようと作業しているけど、もしまた事故が起きたらってことを考えると怖くてたまらない。
放射能も怖いけど、尖閣問題も怖い。本当に戦争が起こるんじゃないかって思う。赤紙が届いても、お国に尽くす喜びなど1%も湧いてこないだろう。
集団的自衛権や秘密保護法案も不安だ。どこの国にでもあるような内容だとは言うけど、平和ボケしていた日本人が一気に潜在的な不安を意識するようになった時期だし、人間はとかく変化に反応してしまう。
本当に戦争が起きて、「あの時まさに日本が戦争する国に逆戻りした瞬間だったなあ」なんて思い返す時が来るんじゃないかって、怖い想像をすることもある。そんな想像する前に死んでいるかもしれないけど。
僕は今まで平和や安全を当たり前に享受していたせいで、そのありがたみを噛みしめることをしなかった。まるで親のありがたさが分からない子供のような感覚だった。でもそれは僕だけじゃなかったと思う。
ここ数年で不安や危険を意識するようになって、今まで日本で当たり前だったことの得難さと有難さが誰にでも分かるようになったから、みんな素直に日本が好きだって言うようになったんだと思う。少なくとも僕は、平和と安全だけは本当に世界一だったと思っているし、もう一度そんな日本になって欲しいと心から思っている。そしてそんな日本が好きだった。
僕は日本が本当に平和だった頃はこんなこと言わなかったし、強く思うこともなかった。でもそれは、日本が好きだって言うようになった最近の若者たちも同じなんじゃないかな。