ソチパラリンピックのバイアスロンを見てたら、何か運営のミスがあったらしい?
パラリンピックのバイアスロンというスキーのクロスカントリーとライフル射撃を組み合わせた競技で、何か運営のミスがあったそうです。
そのミスによって、出来島桃子選手が少し気の毒なことになっているらしい?ということなので、確認してみようと思って本日NHKで解説付き再放送されたパラリンピックバイアスロンを見てみました。
運営のミスの内容
バイアスロン女子12.5km(立位)で運営のコース誘導ミスがあったそうで、多くの選手が間違って一週目に男子のコースを滑ってしまったそうです。
女子は一周2.5kmのコースを走るはずなのですが、男子のコースは3kmなので500mほど他の選手は余計に走ってしまったわけです。出来島桃子選手は正しいコースを走っていたのですが、運営側の判断で、正しいコースを走っていた選手は他の選手と走行距離を合わせるために最後の一周で男子のコースを滑らされました。
運営の処置の問題点
番組内でも取り上げられていましたが、出来島桃子選手はレース終盤まで1位をキープしていました。
2位や3位とのタイム差を考えてペースを配分していたのですが、最後の一周でいきなり男子のコースを走らされたことでペース配分や戦略が崩れてしまいました。結局、出来島桃子選手は7位という結果になりましたが、荒井秀樹監督は運営に問題があるとして、国際パラリンピック委員会(IPC)に正式に抗議するということです。
いったいどういう処置をするのが正解だったのだろう?
最後の一周でいきなり余分に500m走らされる形になった出来島桃子選手としては、本当に意味不明な処置だったことは間違いありません。本人も最後の一周で本来のコースと違う方に行くように指示された時は、何でと思いながらも審判の指示に従ったというようなことを話していました。
それでも、
「ちょっとよくわかんないんですけど、まぁ自分がやることはやった」
と出来島桃子選手は軽めにインタビューに答えており、不思議に思いながらも非難することもなく、ソチオリンピックでも思いましたがアスリートってすごいなぁと思いました。
この一連の流れを見て、コースの誘導を間違ってしまったという時点で問題なのですが、もしコースの誘導を間違ってしまったと分かった場合はどういう処置をするのが正解なのだろう?と考えてみました。
出来島桃子選手の監督の立場で言えば、抗議するのも当然です。だからと言って、間違ったコースを走った奴が悪いと言って、そのまま出来島桃子選手は通常の12.5kmでゴールさせても良かったのでしょうか?
事前にコースの下見はあったとはいえ、他の選手は指示に従った故にコースを間違ってしまったわけですから、間違った指示に従ってしまった人は自業自得で500m損をするというのもおかしい気がします。
せめてもっと早く、2週目か3週目で500m分のハンデを埋める処置をしてくれればもう少しマシだったかもしれませんが、運営側の立場としては一部の選手だけ500m多く走っているという不公平を解消せずにゴールさせるという判断は不可能だと思います。
結局、最初にコース誘導を間違ってしまった時点で綺麗に解決するのは不可能で、もう運営が間違って誘導してしまった時点で、誰かが何らかの不利益を受けることになってしまうのは仕方なかったということでしょうか。一度発生してしまった不公平を是正するのはなかなか難しそうですので、再発防止に努めて欲しいところですね。出来島桃子さんは射撃も全弾命中で素晴らしかったです。