パプリカオイルダイエットって、結局生姜の力じゃないのかな?w
パプリカオイルでダイエットするというサプリメントを発見したのですが、
一体パプリカオイルの何がダイエットに繋がるのか分からなかったので調べてみました。
効能成分のパプリカキサントフィルって?
パプリカの主要な効能成分は、パプリカキサントフィル。
要するにカロテノイドと呼ばれる野菜の色素の1種類です。
野菜の色素は美容成分や健康成分としては割と有名なのですが、
ダイエット効果まであるのでしょうか…?
赤パプリカ由来の健康素材 『PapriX®(パプリックス®)』の開発に成功 6月から素材販売を開始 - グリコ栄養食品株式会社
赤パプリカ由来の健康素材 「PapriX® (パプリックス® )」の持つ多彩な機能 - 江崎グリコ株式会社
というわけでパプリカオイルダイエットの製造元のグリコのニュースリリースを漁ってみたところ、パプリカオイルに関する記事を発掘しました。これらを見てみると、グリコが赤パプリカの有効成分を抽出&凝縮した「PapriX®(パプリックス®)」という素材の開発に成功したので、それを使ったサプリメントを製造販売しようとした結果、パプリカオイルダイエットが作られたという経緯が何となく想像できますね。
PapriX®(パプリックス®)の美容効果と運動サポート効果
パプリカオイルダイエット製造元のソースを見る限り、PapriX®(パプリックス®)の主な効果は、カプサンチン、カプソルビン、ククルビタキサンチンAによる「抗酸化作用」みたいですね。一応、目の機能維持に重要なゼアキサンチンなども含まれるようですが、そもそも目の健康を重く考えておられる方でしたら、最初からブルーベリーのサプリメントなどを摂られると思います。
さて、本題のダイエットの助けになりそうな効能は2つほどありまして、
1つはキサントフィルが酸素を運ぶ赤血球を活性酸素による損傷から守るため、
赤血球の機能を維持するため運動をサポートするというもの。
簡単に言えば筋肉にしっかりと酸素が行き渡るということ。
これだけ聞くと間接的な効果のようであまり効き目がないような気がしますが、
流石に大企業のグリコだけあって、実際の実験結果について詳しい報告がなされています。
(こちらの「4. PapriX で運動サポート
」を参照)
エネルギーを取り出せる量と酸素摂取量には密接な関係がありますので、
赤血球を守るということは意外とバカにできないダイエット効果なのかなと思いました。
もう1つのダイエットの助けになりそうな効能は、
β-クリプトキサンチンが含まれているということ。
蜜柑類に多く含まれているキサントフィルだそうですが、
過去の研究でメタボ対策効果が多数報告されているということです。
実際に効果が報告されている論文のタイトルまで示されているので
詳しく検証しようとすればできないこともないでしょうが、
さすがにそこまで詳しく突っ込んで調べようとする人もいないでしょう
ただ、ある程度客観的な説得力のあるダイエット成分ということは分かりますね。
これらの効能を見て私が思った素直な感想は、
パプリカオイルが健康や美容に良い成分というのは分かります。
しかしダイエット効果に関しては、
それを前面に押し出して販売できるほど説得力のある効果なのだろうか?という印象でした。
β-クリプトキサンチンのダイエットに関する効能がもう少し分かりやすく示されていれば良いのですが…
だから生姜が入ってるのかな?w
ダイエットを前面に押し出したサプリなのですから、
それなりに説得力のあるダイエット効果が欲しいところですよね。
というわけでパプリカオイルダイエットのパッケージをよく見てみると、
しれっと生姜抽出物が入ってるんですよね。
生姜は体を温め、代謝を上げてくれるというダイエット向けの食品。
販促ページでは特に生姜の効能については触れていませんが、
ダイエット効果を出すために配合されていると見て間違いないでしょう。
確かに生姜とパプリカオイルの運動サポート効果の相性は良いかもしれませんが、
もう少し生姜を推しておいた方が誤解が無くて良いんじゃないかなと思いました。
せっかく新開発したPapriX®を前面に押し出したいというのは分からなくも無いですが。