飲むライザップとかいうプロテインボトル飲料が中途半端すぎる件について
先日、コンビニでライザッププロテインボトルなるものを見つけて吹き出しそうになりました。
最初はついにライザップもコンビニ飲料にまで手を伸ばして来たかという感想だったんですけど、よくよく見るとこのプロテインボトル、色々と気になるところがあります。
というわけでついつい興味本位で買ってしまったこのライザッププロテインボトルなる飲料の気になるところについて突っ込んでいきたいと思います。
気になるところその①:プロテイン5000mg配合
少々筋トレとかダイエットに興味があってプロテインを飲んでいる方なら、まずここに引っかかるのでは無いでしょうか。5000mgって・・・少なすぎるわ!
プロテインというのはたんぱく質のことで、プロテイン5000mgとはつまりたんぱく質が5gという意味ですが、筋トレなどの身体作りのために必要なたんぱく質の量は、1日あたり(体重×1~2)gと言われています。もし体重40kgの方なら、1日あたり40gから80gくらいのたんぱく質が必要ということです。
ドラッグストアなどで売られている定番のプロテインのザバスは、1食分(付属スプーン2杯分)でたんぱく質が15g摂取できます。
ライザッププロテインボトルは約140円でプロテイン5g、
ザバスホエイプロテインは1食分約80円でプロテイン15g。
身体作りのためのプロテイン飲料として考えると、いくら何でもコストパフォーマンスが悪すぎるのでは・・・
配合量も5gって書くとショボすぎるので、5000mgと書くことで配合量が多い印象を与えようとしているのがよく分かりますね。50000mgだったら、流石ライザップやることが違うな!ってなるところなんですが。
というかあれだけ身体作りのことを知り尽くしているライザップが、このような中途半端な商品を世に送り出すとはにわかには信じがたいことなのですが、きっとキリン側の思想が多分に反映された結果なのでしょうね・・・
味がまずい
ライザッププロテインボトルは1本500mlのペットボトル。栄養成分は100mlあたりで記載されていますので、総量は5倍して考えなければいけません。
ライザッププロテインボトルの炭水化物と糖質は100mlあたり1.9g、つまり1本あたり9.5g含まれています。これは身体作りにおいては毒にも薬にもならない程度の量です。
何かと悪者扱いされる炭水化物や糖質ですが、身体作りにおいては無駄に筋肉が消耗するのを防ぐことが可能で、適切なタイミングで適切な量を摂取することで、運動で筋肉が分解するのを食い止めるのに一役買ってくれます。まあその役目を果たすには炭水化物の量が少なすぎますが、わざわざ飲料で炭水化物を補給することも無いでしょう。
ただなんと言いますか、低糖質ながらも飲料としての甘さやおいしさを両立させようとした結果、果糖ブドウ糖液ではなく、アセスルファムKやスクラロースなどの人工甘味料の甘さが勝ちすぎている味わいになっています。
まずいか美味いかは好みの問題もありますが、ゼロカロリー飲料特有のあの味がします。あの味が嫌いな方はライザッププロテインボトルの味も嫌いでしょう。個人的な感想としては非常にまずいです。
価格を抑えるために機能性を犠牲にしすぎた印象
フィットネスショップ プロテインドリンク40 (500ml 24本入り) (ヨーグルト風味)
味もプロテイン含有量もイマイチという感想のライザッププロテインボトルですが、店頭で140円~150円という値段で販売するには仕方ないことなのかもしれません。
同じようなペットボトルタイプのプロテインドリンクを見てみると、たんぱく質の配合量は1本(500ml)あたり40gと物凄いのですが、価格はライザッププロテインボトルの約3倍です。
ちなみにこっちもガッツリ人工甘味料が使われていますので、飲んだことは無いですが、きっとまずいと思います。口コミでも人工甘味料の味がするということです。
飲料メーカーとしては、機能性のために味を完全に捨てるという決断ができないということも理解できます。ですがプロテインドリンクなのにプロテインが少なすぎるという点に関しては、価格設定のために妥協せざるを得なかったのかなと推測するしかありません。
ライザップと言えば「結果にコミット」なんですから、多少お値段が張っても、ライザップを選んだからにはきちんと効果が出るようなドリンクを作った方が、従来のライザップのブランドイメージに近くなったのではないかなと思います。
個人的には、いつでも買える気軽なプロテイン飲料が登場したのかと思って一瞬ワクワクさせられたので、激しいぬか喜びを感じさせられる商品でした。