LINEの名刺管理アプリmyBridgeはセキュリティが心配?個人情報を心配する声多数
myBridge(公式サイト)というLINEが提供する名刺管理アプリが、セキュリティが心配、個人情報漏洩が怖いと話題になっていたので、myBridgeとセキュリティについて少し調べてみることにしました。
そもそもmyBridgeってどんなアプリ?
そもそもmyBridgeがどんなアプリか分からないという方のために、パパッとmyBridgeのことが分かる公式の動画を紹介します。
スマホで名刺の写真を撮るだけで、名刺をアプリに登録できるという無料アプリ。
高度なセキュリティで安心!と動画では紹介しているのにセキュリティを不安視する声が多いのが何とも言えないところですが、ひとまず便利そうです。
単純な名刺の画像化だけではなく、連絡先に登録していなくてもmyBridgeに名刺が登録されている電話番号から着信があった場合は、名前などの名刺情報が表示されるというデータ化も行ってくれるため、私的な連絡先と仕事での連絡先を区別できるというメリットもあります。
クラウドに名刺が保存され、名刺情報をデータとして保存してくれる名刺アプリとしてはEightという有名なアプリがありますが、SNSとしての機能が強い名刺管理アプリなだけに、セキュリティ的な面で敬遠されている方も多いはずです。
myBridgeは無料で使えて管理が楽そうということで良さげなアプリのように見えますが、セキュリティが心配だから使わないという声も多数見受けられます。
myBridgeのセキュリティはどこが心配?
まず第一に、myBridgeは会員登録しないと使えません。
撮影した名刺は、画像認識と手入力の両方でデータ化されるため当然と言えば当然ですが、オフラインで使うことはできないんですね。
myBridgeを使うということは自他の個人情報の管理をLINEに一任することを意味するため、過去にLINEアカウントの乗っ取り事件があったり、トーク情報が流出したり、運営会社自体のセキュリティを信用できないという声があるため、どうしてもmyBridgeのセキュリティ自体が信用できないという声があります。
LINEは韓国の会社のため、一部の方の嫌韓意識や、韓国には通信の秘密を守る法律がなく通信傍受をしても法律的に問題無い国であることなども、LINEに対する不信感の原因かと思われます。
そもそも、電話番号や電話帳の情報をすべてNAVER社にアップロードするというアプリの仕組み自体に不信感を持っている方も多いかと思われます。2014年に、韓国の国家情報院がLINEを傍受した情報を分析して保管していたことを公の場で認めたことも、根深い不信感を残しています。
更には、LINEの設定では初期状態で「会話の内容を取得する」設定になっていたりと、LINEが何かと情報を収集してくる設定になっていたり、もし情報が流出しても責任は取らない旨を利用規約に明記していることなど、あまり気持ちの良くない側面もあります。
LINEはコミュニケーションツールなので、できれば利用したくないと思っていても、周囲が使用していれば自分も使わざるを得ないという側面があります。
myBridgeに関しては、例え自分が使わなくても、誰かがmyBridgeで自分の名刺を撮影すれば、NAVER社に名刺情報がアップロードされてしまうという避けられない情報漏洩のリスクがあります。
やはり、myBridgeのセキュリティを心配する声が多数
そういうわけで、名刺管理アプリのmyBridgeに対しては色々な声があります。機能だけ見れば物凄い有能なアプリなだけに、完全無料で提供されていることが逆に怖いですよね。
大量の名刺のスキャンを無料で代行するというmyBridgeのおまかせスキャンサービスなども、ビッグデータを集めるために行っているのではないかと勘ぐる声があります。
myBridgeで撮影された名刺データは、オペレーターの手でデータ化されるわけですから、必ず人件費がかかりますし、サービスを維持するためのお金も絶対に必要です。
それなのに、完全無料にも関わらずアプリ内に広告などもないため、「神アプリ」となる前に「なんだこの怪しいアプリは」となってしまっているようです。
一応、ビジネス的な戦略としては、まずはユーザーを獲得して地位を確立してから、後からマネタイズを考えるということのようですが、ここまで無料だと少し怖いですよね。
「タダより高いものはない」
「ビジネスの情報が他社に漏れるのは避けたい」
「紙の名刺すら渡せなくなる」
などなど、myBridgeのセキュリティを恐れる声が色々とあります。私としても、紙の情報からネットに情報が流れる時代が到来するかと思うと、少し怖く感じます。
myBridgeはやはりeightを意識している?
名刺を撮影してくれるだけのアプリには、eightという強力な競合相手がいます。
eightは基本無料ですが、名刺データの一括ダウンロード機能や電話帳との連携など、ヘビーユース向けのプレミアムプランがあります。
それに対するmyBridgeは、最初から最後まで全機能が完全無料であったり、取引先とSNSで繋がりたくない人へというeightそのままの文言を入れた広告をネットに出したりと、かなりeightを意識して展開されていることが分かります。
名刺管理アプリは既に飽和状態に近いですが、果たしてmyBridgeは他の名刺管理アプリから覇権を奪えるのでしょうか。
他社サービスに登録されている名刺を10枚以上myBridgeにアップロードするとAmazonギフト券1000円プレゼントという恐ろしいキャンペーンまで実地しており、今後の動向に目が離せません。
最後に:myBrideは機能的にはめちゃめちゃ便利
あれこれ言われているLINEにも同じことが言えますが、機能的にはめちゃめちゃ便利なんですよね。
特にmyBridgeは、撮影するだけで名刺がデータ化され、パソコンなど他の端末からでもデータの取り出しが可能で、名刺の検索機能やエクスポート機能も充実していて、そこまでの機能があって全部が無料という恐ろしい黒船アプリです。
相手もmyBridgeを使用していれば、名刺情報が更新された時には自動的に名刺が更新されたりと、管理の手間も最小限で済みます。
便利になればなるほどリスクも増していくのがネット社会というものですが、まさにそのネット社会を象徴するようなアプリかと思います。
myBridge、皆さんは使いますか?私はまだ少し怖いですが、LINEのように便利さや時代の流れで使っちゃう日が来るかもしれません。
iOS版 myBridge ダウンロード
Android版 myBridge ダウンロード