ダイソンの新コードレス掃除機、Dyson V8 Fluffyの情報まとめ
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ダイソンといえば圧倒的な吸引力の掃除機ですが、
コードレスなのに普通のキャニスター型掃除機より吸引力が強いと噂のDyson V8というスティック型掃除機もあるようです。
前々からダイソンの掃除機は気になってはいたので、Dyson V8の性能とか口コミとか色々調べてみました。V8には色々な種類がありますが、個人的に一番気になっていたFluffyについて調べてみました。
Dyson V8の特徴
圧倒的な吸引力
最早説明不要かもしれませんが、ダイソンといえば吸引力。Dyson V8は1つ前のモデルのDyson V6と比べても15%吸引力が増加しています。
通常モードと強モードを切り替え可能なのですが、基本的な掃除は通常モードで十分すぎるほどの吸引力を発揮してくれるので、バラバラになったお菓子とか、ちょっと大きいものを吸い込む時だけ強にすれば十分。
口コミやレビューを見ても吸引力に不満という声は見当たらず、吸引力に関しては間違いないと言えるでしょう。
吸引力不足に悩みやすいコードレスタイプなのに、吸引力の心配をしなくても良いというのは素晴らしいポイントです。
ノズル取り換えでハンディクリーナーとして使用可能
最近の掃除機だとノズルがついてない方が珍しいっていうくらいですが、色んなノズルが付属しているので細かいところ掃除したりするのも簡単です。ちなみに前モデルのノズルが使用不可になった代わりにヘッドの取り外しが片手で行えるくらい簡単になったそうです。
ダイソンのコードレス掃除機をサブの2台目掃除機として使っている方も多いようですが、Dyson V8で普通の掃除機の代わりができそうなので、これ一台あればどうにかなるのかもしれません。
ただDyson V8 Fluffyは本体重量が2.61kgもあるので、一般的なハンディクリーナーと比べると倍くらい重たく、高い場所を掃除するのは疲れるかもしれません。階段を掃除していると重さを感じるという方も。そう考えるとハンディ掃除機としてはDyson V8のサブが更に欲しくなってしまうかも?
1.3kgくらいのコードレス掃除機でもそこそこの重さを感じるので、Dyson公式ホームページには「重量バランスのとれた設計」とありますが、実際に使うとそれなりの重さを感じることが想像されます。
一つ前のDyson V6 Fluffyは重量が2.34kgなので、
Dyson V8 Fluffyは0.27kg重くなっています。
ただ公式の記述の通り、重量の”バランス”が改善されているのか、掃除に必要な力が従来のものよりも低くなっており、片手で家の掃除を終えられるほどになっているようです。
Dysonのコードレスクリーナーは自走式で無いため女性の方は購入を見合わせることが多いようですが、Dyson V8なら意外と問題無いかもしれません。
充電時間は約5時間、約40分掃除可能
Dyson V6の最大20分の連続使用時間では、家の掃除が終わる前に充電が切れてしまうという声が多かったのですが、Dyson V8では連続使用可能時間が増え、1回の充電でキッチリ掃除が完了できるようになりました。
ただし40分使えるのは通常モードでモーター駆動のヘッドを装着しない場合だけ。
一般家庭で床掃除をする際には、通常モード&モーターヘッドという組み合わせが主になると思われますが、その際は30分しか使えません。
また強モードではたったの7分で充電切れになります。
強モードはそうそう使わないとしても、
連続使用時間は30分と考えておいた方が失敗しないでしょう。
ゴミ捨てが非常に簡単
コードレス掃除機マニアの比較サイト様の動画が非常に分かりやすい。
赤いレバーをグッと引くとゴミ溜めのフタがパカっと開くので、
ゴミ箱の上でレバーを引くだけでゴミ捨てが完了するという時短設計。
Dyson V6のときも同じ機能はあったのですが、Dyson V8の方はゴミ溜めに付着しているゴミをこそぎ取るスクレイパーが追加されており、Dyson V6のときにはゴミを捨てた後に内部にゴミが付着してしまうので本体を叩いて落とす必要がありましたが、Dyson V8はその必要すら無くなりました。
この機能により、「部屋の空気よりきれいな排出」という謳い文句に現実味が出てきました。ただDyson V6のように片手でゴミ捨てができなくなったので不便を感じているという方も少なからずいらっしゃるようです。
部屋の空気よりきれいな排出…?
特にお子さんのいるご家庭では、掃除機の排気のクリーンさが気になるところ。
ダイソンは0.3ミクロンほどの粒子でも99.97%捉えるフィルターを装備しているので部屋の空気よりもきれいな空気を排出します。
ただここには少し言葉のマジックというか、盲点のようなところが存在します。
Dyson V6とDyson V8では使われているフィルターの技術等は特に変わらないようなので、Dyson V6のデモ動画(ページ開いてすぐ下にある動画)が非常に分かりやすいので参考にしました。
従来の掃除機では吸い込んだ煙が排気として出てしまうのに対し、ダイソンのコードレスクリーナーは煙ほど小さな粒子でも排気として逃さないことが分かります。
これだけ見ると、「ダイソンはゴミや汚れを全部フィルターでキャッチしてくれる」と思うかもしれませんが、実はそうではありません。続いてこちらの動画を見てください。
ダイソン V6を2回ほど使った後に、内部のシュラウドを吹き付けた動画です。
シュラウドという部品は、中のサイクロンに侵入して吸引力を低下させるようなゴミをキャッチするための網目部分です。
ダイソンの掃除機はここにゴミや埃がたまる仕様になっていました。
ここにたまったゴミや埃が臭いの原因になったりしていたので、短期的に見れば空気よりきれいな排気と言えるかもしれませんが、長期的に見ると怪しいなというところでした。
Dyson V8はこの辺が改善されており、赤いレバーを引いてゴミを捨てるときにシュラウドのゴミをこそげ落とす仕様になっているので、ここにゴミや埃がたまることが無くなりました。ただゴミをこそげ落とす機能が追加された分だけ力が必要になり、片手でポンっとゴミ捨ては流石にできなくなりました。
その代わりDyson V6と比べてシュラウドにゴミがたまらなくなった分だけ排気がキレイになったと言えるでしょう。ちなみにフィルターは水洗い可能です。
ただそれでもサイクロン自体に汚れがつきます。その汚れは放置しても影響は無いというのがダイソンの見解ですが、排気が臭くなるというのは色々なところで報告されていることですので、やはり影響はあるものだと思います。
しかもサイクロンは水洗いすると保証の対象外になってしまいます。洗う方法は無いわけではありませんが、これは明らかに商品の欠陥と言って良いでしょう。
なのでDyson V8は、Dyson V6よりは確かに排気がきれいかもしれませんが、長い目で見ると部屋の空気よりきれいな排気をキープできるようには思えません。
それでも吸い込んだ細かい粒子をそのまま放出しないだけのフィルター性能はあるので、ダメと言い切るのもできないという微妙なところです。
掃除機・ごみ箱の消臭抗菌剤 フォレストクリーン CB-70A
排気が良い匂いになるという商品とかもあるので、こういう商品を使う楽しみもあるというポジティブな考えを持つこともできますが、排気のクリーンさは気になるポイントであることは確かです。
静音性はアップしているが・・・
Dyson V6と比べて音は多少静かになっています。
なんと50%も運転音が軽減されているようですが…
(音の比較は2:10から)
こちらの比較動画でDyson V6とDyson V8で駆動音の比較をしているのですが、強モードだと違いが分かりません。通常モードでも両方結構うるさいです。
確かに比べるとDyson V8は静かになっています。ですが、やはり従来の掃除機と同じように、日中でなければアパートなど音を気にしなければならない環境の方は厳しいと思います。
お高いダイソン製品を購入する方がそこまで静音を気にしなければならない環境にいるかどうかは気になるところですが、個人的には静音性は普通というか、取り立てて静かとは言えない気がしました。
ラグやカーペットにはソフトローラークリーナーヘッドは不向き!?
Dyson V8の主な製品特徴を見ると、
ソフトローラークリーナーヘッドとダイレクトドライブクリーナーヘッドという2種類の床掃除用のヘッドがあるみたいです。
ソフトローラークリーナーヘッドではラグやカーペットの掃除では全然役に立たないというお話なので、絨毯を掃除するならソフトローラークリーナーヘッドしかモーターヘッドの無いDyson V8 Fluffyでは不足ということに。
Dyson V8の上位モデルだとソフトローラークリーナーヘッドとダイレクトドライブクリーナーヘッドの両方が付属しているのですが、非常にお高くなります。
そういう意味では、絨毯やカーペットを掃除する方は、モーターヘッドがダイレクトドライブクリーナーヘッドだけのDyson V8 アニマルプロの方が良い選択かもしれません。
ただしアニマルプロのダイレクトドライブクリーナーヘッドは、1cm弱程度の大きなゴミを吸い込むのが苦手です。普通の塵やゴミなら問題ありませんが、崩れたクッキーや割れたガラス片を吸い込むのは苦手と言えるかもしれません。
ただそのような場合は他のアタッチメントで吸い込めば機能十分なので、アニマルプロを購入したとしても本当に機能不足で困るようなことは無いでしょう。
ダイソンの母国イギリスは土足文化なので、Fluffyのソフトローラークリーナーヘッドのように大きなゴミを広範囲で吸えるモーターヘッドが必要かもしれません。
ですが日本人は土足で家に上がることは無いので、家の中に1cm以上の大きなゴミが散乱することはあまり考えられませんね。なのでラグやカーペットなど絨毯の家の方はアニマルプロが良いかもしれません。
ちなみに両方のヘッドが欲しい方はアブソリュートを購入するのが良いと思いますが、お値段は1万円以上も高くなってしまいます。ヘッド2つ分だけ収納場所にも困りますし、選択に悩むところですね。
ダイソン dyson V8 アブソリュート
ちなみに、Fluffy+(フラフィプラス)は布団掃除用のアタッチメントが追加されているようなので、布団掃除に使いたい方はそちらが良いでしょう。
壁掛けが超スマートでカッコイイ!
ダイソン コードレスクリーナー 用 壁掛け収納 スタンド ネジ付き V8 V6 DC74 DC62 DC45 DC35 対応 ホワイト
ダイソンの商品をAmazonで見ていると、セットで壁掛け収納スタンドを購入している方が非常に多いことに気付きました。
見た目がスマートなのもそうですが、収納の手間と取り出しの手間がかなり軽減できて使い勝手が良さそうです。
(取り外しの様子は4:30から)
賃貸住宅などの方でも壁掛けができる方法なども紹介されていますし、もしダイソンのコードレス掃除機を買うなら是非とも壁掛けに挑戦したいところですね。
最後に
コードレス掃除機なのにパワフルで非常に良いですし、従来のモデルで問題となっていたところが改善されていて非常に良いコードレス掃除機だと思いました。
ただどうにしても気になるのが値段の高さ。
他のメーカー品と比べても、全てにおいてダイソンの方が性能が優れているというわけでも無さそうなので、ダイソン製品の特長に特別な魅力を感じなければ、Dyson V8に何万もかけるのは少しコストパフォーマンスが悪いかもしれません。
個人的には壁掛けのスマートさとゴミ捨てのスマートさがとても気になります。
その反面、サイクロンの汚れがどれほど気になるかというのは怖い点です。
コードレス掃除機はどのメーカー品が特別優れているということはなく、すべての機能を両立できないため商品によって一長一短の性能をしているそうです。
自分にとってダイソンのコードレスクリーナーは長所が短所を上回ってくれるかどうか…購入を考えている方は、そんな視点で検討してみてくださいね。
ダイソン dyson V8 フラフィプラス [ SV10 FF COM ] コードレスクリーナー 掃除機 サイクロン 日本正規品