汚れが落ちやすく、肌や髪にうるおいを与えるシャワー?マイクロナノバブルの効果を調べてみた
マイクロナノバブルシャワーという言葉をご存じでしょうか。
私はBollina Wide というシャワーヘッドの説明で知りました。
マイクロナノという単位はありませんが、マイクロやナノという単位で表されるほど粒の小さいシャワーが出るノズルということなのでしょう。
Bollina Wideは、「μ-Jet(ミュージェット)」という技術により、
0.1μm(マイクロメートル)、または100nm(ナノメートル)という小粒のマイクロナノバブルシャワーを発生させられるシャワーヘッドのようです。
ただ実際は、50μm~0.1μmの間で少々サイズにブレが出てくるみたいですが、それくらい小さな粒のシャワーを発射できるみたいです。普通のシャワーの粒のサイズと比較できないところが歯がゆいですが・・・
さてこのBollina Wideですが、
「マイクロナノバブルで毛穴やシワの奥に入り汚れを吸着してキレイにする」
「保湿作用が高いため肌がしっとりと潤う」
などと様々な効果があるとされています。
そしてこれらの効果を聞いたとき、正直なところ、
それって本当なの?
という疑問が浮かんだので、気になるところを調べてみることにしました。
マイクロナノバブルは毛穴汚れなどの細かい汚れを落としやすい?
マイクロナノバブルは粒が小さいので、
毛穴の中の汚れやシワの中の汚れを落としやすいそうです。
実際のところ、毛穴のサイズは0.2mm前後(200μm)ほどと言われているので、
50μm~0.1μmのマイクロナノバブルシャワーであれば、
毛穴には当然毛も詰まってることを考えても、毛穴の中の汚れまで水が届くことはありえるお話だと思います。
汚れに触れた水がきちんと汚れと付着してくれるかは分かりませんが、
細かいところまで洗い流せるシャワーと考えても問題無い気がします。
シャワーなのに保湿作用がある?
マイクロナノバブルはお肌の奥まで浸透する「可能性を秘めている」ので、時間が経過してもお肌の水分量をしっかりと持続してくれるそうです。
洗顔をした後は、皮膚内部の水分が蒸発するのを防ぐフタの役割をしている皮脂を流してしまい、過乾燥が起きてより乾いてしまうというのは美容の世界ではよく言われることです。
マイクロナノバブルシャワーの場合、肌の水分量が通常のシャワーヘッドを使用したときよりも多くなるというデータが出ているそうです。これを見ると、確かに普通のシャワーヘッドよりは乾燥しにくいのかもしれませんが、使用後10分後のデータではちょっと実証には物足りない気がします。
ノーマルシャワーヘッドの場合、この後もっと時間が経過すれば、
過乾燥という現象が本当に起こるのであれば、
使用前よりも肌の水分量が減っていくはず。
そうなったときにマイクロナノバブルシャワーならどうなのか?ということが分からないと、保湿作用については信用に足らないと思います。
実際、皮膚から浸透できる粒の大きさは、分子量500ダルトン程度、
サイズ的には1.0nmから1.3nmという説があります。
(500ダルトン限界説、500ダルトンルールなどと呼ばれています)
マイクロナノバブルシャワーは粒が0.1μm(100nm)ですから、
表皮の奥まで浸透するにはちょっと大きすぎるなと思います。
毛穴を通じて入り込むルートであれば可能性はあると思いますが、
表皮から水分が浸透することは無いかなと思います。
保湿力に関しては、個人的には半信半疑です。
まあ普通に洗顔後に保湿することを考えるなら、普通のシャワーより乾くまでの時間が遅いだけでも意味があるかもしれません。
ちなみにBollinaシリーズのレビューだと、
驚くことに乾いた後の髪の手触りが良くなっていたとか、
肌がツルツルになったとかいう声もあったりします。
実際にそのような効果があるのかもしれませんが、
その理屈の方は私にはちょっと理解できませんでしたw
Bollina Wideは買いかどうか
Bollina Wideについて色々調べてみた自分の感想としては、
「汚れが落ちやすい節水シャワーノズル」といった感じ。
節水シャワーだと水圧が下がって汚れが落ちにくいことが多いので、
節水で落ちた洗浄力をマイクロナノバブルで補うと考えれば、なかなか良い商品だと思います。見た目もクールですし。
あと、この手の商品はカートリッジ交換などでランニングコストがかかったりすることが多いのですが、カートリッジ交換が不要なタイプの商品なのが地味に嬉しいところです。
柔らかいシャワーが出るので肌に刺激を与えずに洗い流したいという方におすすめですが、元々の水圧が低いと使い物にならないそうなので、そこだけ注意です。