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ダルビッシュ有に学ぶゴシップ記事の信憑性。イエロー・ジャーナリズムとメディア・リテラシー

インターネットを通じて週刊誌などがニュースサイトに投稿するゴシップ記事を目にする機会が多くなった。週刊誌は嫌われてナンボという言葉もある通り、週刊誌が出す記事はとにかく人に読んでもらうことが最優先であり、センセーショナルで話題性があれば人格攻撃も厭わないというものばかりだ。

ゴシップ記事の多くはいわゆるイエロー・ジャーナリズムであり、事実よりも扇情的であることに価値がある。
そんな記事に信憑性を求めるのはナンセンスかもしれないが、すべての記事の1から10まで全部ウソということもありえない。結局、ゴシップ記事の信憑性については個々人のメディアリテラシー(情報の真偽を判断し取捨選択する能力)によって判断するしかない。

信憑性が低いだなんだと言っても結局大衆はゴシップと大別される噂話を好むものではあると思うのだが、今回はその話については割愛する。今回紹介したいのは、野球のダルビッシュ有選手のtwitterに投稿されたつぶやきだ。それはメディアリテラシーについて考えるきっかけになってくれると思う。

ダルビッシュ有選手と加藤綾子アナウンサーの熱愛報道についてのコメント

ダル側認めた!カトパンとスッポン鍋デート フジも「聞いている」-スポニチ

こちらの記事によるとダルビッシュ有選手とカトパンこと加藤綾子アナウンサーの熱愛が発覚したということだが、twitterでこの記事について質問された際にダルビッシュ有選手はこんなコメントを返している。

 

「ダル側認めた」という見出しなのにダルビッシュ本人には何の確認も取っていないことに違和感がある。ゴシップといえども最低限の取材くらいは行っているものと思っていたが、熱愛発覚の根拠は「2人は一緒に食事をしていた」ということだけである。2人は仲の良い友人ではあるようだが、熱愛記事についてはメチャクチャだとバッサリ否定している。

仲の良い友人関係が何故熱愛報道に化けたのかを想像するならば、やはり芸能人同士の熱愛報道というのはゴシップの花形だからだろうと思う。
2人は仲が良いのは本当だが、それだけではセンセーショナルな読まれる記事にはなりそうもない。熱愛発覚という記事にした方が売れるだろうというイエロージャーナリズムによって作り上げられたのだろう。つまり、記者の創作だ。

取材すら受けていないのに記事を書かれることは日常茶飯事らしい

味方の反感買う ダル性格に難点 - ライブドアニュース

元の記事は既に削除されているため読めないため、ダルビッシュ選手のコメントに注目したい。
「取材すら来ないのによくこんな記事書けるなぁといつも思う。」のだそうだ。

僕のような一般市民には体感できないことだが、この発言から彼ら有名人の体験をいくらか想像できる。
読者を煽るだけのいい加減な記事がほとんどなのだろう。

イチロー選手とダルビッシュ選手の不仲説

続いて、ゴシップ記事によくある「不仲」の話題について質問された時のコメント。

ダルビッシュ選手とイチロー選手が不仲という噂ですが、どうやら事の発端となっている出来事から間違いのようだ。元の記事が読めないため何とも言えないところだが、少なくとも2人が不仲ということは本人が否定している。

ただやはりと言うか、「イチロー選手とダルビッシュ選手が不仲」というタイトルには記事を読ませる下卑た魅力があることは否定できない。だからこそこのような記事は今後も書かれ続けていくのだろう。

 

さて、twitterとは関係ないが、ここでダルビッシュ選手に関する不仲記事をもう1つ紹介しておきたい。

ダルビッシュVS上原 ドロドロ「4年確執」(3)ロッカーも隣同士ではない | アサ芸プラス

こちらの記事によると、ダルビッシュ選手と同じくメジャーリーガーの上原浩治選手が不仲だということだが、
さて、この記事の信憑性についてはどう思うだろうか?

最後に

熱愛報道にしろ不仲説にしろ、イエロージャーナリズム精神に則って書かれた記事の焦点は読者の関心を引くことにある。僕らはついつい正確性や中立性を求めてしまいがちだが、真実性は二の次というメディアが存在することも事実だ。

ゴシップ記事に関わらず、メディアは大なり小なり自分にとって都合の形で報道してしまう。それはこのようなブログにおいても同じだ。それは気をつけても完全には防ぐことは難しく、仕方のないことだと思う。
だからこそ、最後はやはり自分自身で記事の信憑性を判断するべきだと思う。少なくとも信憑性に価値を感じていないメディアの記事を丸々鵜呑みにしてしまうようなことだけは避けるべきだ。

ニュース 6936055924355972757
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