まんだらけが防犯カメラに映った窃盗犯の顔写真をモザイク無しで公開すると脅迫!犯罪者にだって人権はあるけど、この場合はどうなんだろう?
2014年8月14日、まんだらけ中野店4Fで25万円のレトログッズが盗まれる事件があったそうですが、それに対するまんだらけの対応が恐ろしいと話題になっております。
熱烈なファンによる犯行か転売目的の犯行かは分かっておりませんが、窃盗犯の顔は監視カメラにしっかりと映ってしまっていたようで、それを受けてまんだらけはサイト上にこのような警告文をアップロードしました。
犯人と思われる男性の顔面にはモザイクがかけられていますが、一週間以内に盗品を返しに来ない場合は顔写真のモザイクを外して公開する、つまりは晒し上げの私刑に処すると警告しています。
警察に届け出ずにこのような警告をアップロードすると言うことはおとなしく返せば悪いようにはしないという意味でしょうから、まんだらけ側の対応は寛大なもののように思えます。一週間という猶予期間もあることですし。
というわけで個人的には非常に胸がスカッとするお話なのですが、ちょっと心配なこともあります。というのも、これって一応脅迫にあたるのでは…?京都産業大学の講義資料を見る限りでは恐喝には当たらないように思えますが、脅迫についてはどうなのでしょう。
Wikipediaの脅迫罪の項目を見てみますと、「お前の不正を告発するぞ」と言った場合でも脅迫罪は成立するそうです。単に畏怖させる目的であれば成立するという解釈がよく分かりませんが、”単なる脅し”の場合は脅迫罪になるという解釈で良いのでしょうか…この場合は不正を告発するのではなくプライバシーや肖像権の侵害と名誉を毀損するという脅しをかけている形になると思いますが、どのように解釈すればいいのでしょうか?
脅迫罪とは「相手を怖がらせること」に主眼が置かれており、まんだらけの目的は明らかに「盗品を回収すること」なので、脅迫罪には当たらない…という解釈で大丈夫なのでしょうか?
ニュースに対するコメントを見ていると、犯罪者には人権がないとか、早くモザイクを取ってしまえ、晒しあげてしまえという内容の書き込みも多いですし、個人的にはその気持ちも分かるのですが、なんとも過激なやり方なので今後二次的三次的な問題が起こらないか心配です。
心情的にはまんだらけ側の肩を持ちたいところですが、「犯人は悪いけど、まんだらけもいくらか悪いから両成敗」という形で決着してしまうことになってしまったら、まんだらけ側が少し気の毒に思えます。一体今後どうなるのでしょうか?