低糖質麺が微妙に粉っぽいので理由を調べたら、微妙に怖くなった話
明星 低糖質麺 はじめ屋 糖質50%オフ こってり醤油豚骨味 84g×12個
明星の低糖質麺シリーズのカップ麺を食べてみたところ、全体的には美味しかったんだけれども、なんか微妙に粉っぽい食感のような気がした。
その粉っぽさは決して不快ではなくて、むしろカップ麺らしい美味さと言っても良いかもしれないけど、麺を低糖質にするための工夫がこの粉っぽさに繋がっているのかなとは思った。
そう思うのには理由があって、その後マルちゃん正麺のカップ麺を食べたからだ。
低糖質麺もこのマルちゃんの麺も、どちらも平べったくて似てる麺なんだけど、食感は大分違う。マルちゃん正麺の麺はツルツルしていた。低糖質麺は少し粉っぽい。
好みはあるかもしれないが、どちらが好きかと言われれば、マルちゃん正麺の麺の方が個人的には好みだった。
好みの話は良いとして、なんとなく低糖質麺の粉っぽさの理由が気になったので、成分を比較してみたり、ネットで調べたりしてみた。
麺の成分比較
明星 低糖質麺はじめ屋 こってり味噌味 | 小麦粉 植物性たん白 植物油脂 食塩 卵粉 香味調味料 昆布エキス 香辛料 |
マルちゃん正麺 芳醇こく醤油 | 小麦粉 でん粉 食塩 こんにゃく 植物性たん白 植物油脂 大豆食物繊維 |
麺に含まれる糖質はほとんど小麦粉によるものだと思う。
その他で気になる原料は、植物性たん白とでん粉かな。
植物性たん白は、小麦や大豆から抽出したタンパク質のようだ。
低糖質麺ではこの植物性たん白が小麦粉の次に多く使われている。
一方、マルちゃん正麺の方で小麦の次に使われているでん粉というのは、
でんぷんの粉、つまり糖質の多い炭水化物だ。
ははあなるほど、
明星の低糖質麺はこの植物性たん白を多く使っているから、
糖質を50%もカットした麺が作れたんだ!
と思って公式HPを見ると、どうやら少し違うらしい。
いや結論から言うとその通りなんだけど、分かりにくかった。
公式HPには書いてある。
難消化性のでんぷんをブレンドして小麦粉由来のおいしさを保っていると。
それって成分表でいうとどこに書いてるの?
全体を見回したときに一番それっぽいのは「加工でん粉」だが、これは麺の成分一覧の中には入っていない。というかマルちゃん正麺の方にも入っているし、成分表記の後の方に出てくるものだから、多分これじゃない。
色々迷って情報を探していたが、農林水産省の植物性たん白の日本農林規格を見てやっと納得できた。
小麦や大豆からタンパク質を抽出したものも植物性たん白って表記できるけど、
それにでんぷんの粉とか調味料とか酸化防止剤とか着色料とか香料とか色々混ぜたものも同じ植物性たん白として表記できるらしい。
ただやりたい放題っていうわけじゃなくて、
植物性のタンパク質の含有率が50%以上、
調味料や香辛料の重量の割合は3%以下じゃないといけないみたいだ。
明星の低糖質麺シリーズが低糖質な理由は、
この植物性たん白に難消化性のでんぷんを多く配合しているからだと思われる。
微妙に粉っぽかったのは、難消化性のでんぷんが粉っぽいということだろう。
植物性たん白の隠蔽力すごくない?
しかしこれを調べていて思ったが、植物性たん白の成分の隠蔽力凄くないかな?難消化性のでんぷんが多量に含まれているなんてこと、成分表を見ただけじゃ絶対分からないぞこれ。
難消化性のでんぷんが含まれているのは喜ばしいことだけど、植物性たん白ってもっと色々な成分を混ぜられるんだよね。
農林規格を見ると、食用油脂、食塩、でん粉、品質改良剤、乳化剤、酸化防止剤、着色料、荒涼、調味料を混ぜることができるみたいだけど、なんか字面だけ見てると微妙に怖くなるものがチラホラある。そしてこれらが混じっていても、多分成分表記上は「植物性たん白」の一言で済むんだと思う。
多分こういう懐の広い原材料がいくつもあって、その中だけでアレコレすれば誰かに見られることも咎められることも無いんだろうね。本当はそこに含まれていても、成分表記の欄からはまるでマジックのように姿を消せるんだろうね。
そう考えると微妙に怖くなるよね。食品を選ぶときは成分表記だけじゃなくて、どれだけメーカーを信頼できるかっていうのも考えなきゃいけないと思ったよ。
まあ2日連続でカップ麺を食べてる人間が食品の安全を語ったところで滑稽なだけだろうけどね。