iPhone使ってるからってApple大好きになれるわけ無いだろうが!
また1つiPhoneハックが消えた瞬間
Appleが最高のiPhoneの節電ハックを潰した – THE HUFFINGTON POST
iPhoneのバッテリーを節約するために、通知センターのランチャーに位置情報をオフにするボタンを設置するという節電テクニックが存在したらしい。
昔から思っていたことだが、iPhoneでできることは限られている。自由度が低い代わりに色々なリスクから守られていると言えるが、カスタマイズの自由さを求めてAndroidに移行したという方も少なくないだろう。
昔はAndroidの実用性が低く、スマホを買うならiPhoneしか選択肢が無かったと思っている。だが今はAndroidとiPhoneを比較して単純にどちらが優れているとは言えなくなった。
私が今でもiPhoneを使い続けているのは、Androidスマホでパソコン並のセキュリティ対策をするのが億劫というのが実は最も大きい理由だ。
そのため制限が多くカスタマイズ性に欠けるiPhoneを、何とか便利にしようと様々なことをやってきた。できることと言えばアプリを導入するくらいのものだが、しかしそれらは時としてAppleの思想の変化に迎合できずに消えていった。
消えていったアプリ
かつてiPhoneには通知センターの通知欄をランチャーとして利用する方法があった。そのための有効なアプリとしてはseeq+というアプリが有名だった。
▲seeq+の使用イメージ
seeq+はランチャー兼検索アプリで、モブロガーの作業効率を各段に向上させるアプリとして人気があった。当時モブログの方法を検索していると、どこもかしこもseeq+を紹介していたような気がする。今では姿を消し、Eureca - クイック検索アプリというブラウザタイプの検索ポータルアプリになっている。
通知欄をランチャーとして利用することはもうできない。本来の使い方では無かったのだから仕方ないと言えばそれまでだが、Appleはアプリを便利に扱う方法としてウィジェットを新しく導入し、従来の通知センターは消えた。
ウィジェットは確かに便利だが、通知欄をランチャー化するという選択肢を同時に潰された。両方ともランチャー化するという選択の余地が残されなかったのは、Appleの思想にそぐわなかった以外に何か理由があったのだろうか。
かつてランチャーにはブックマークレットを登録することができたが、今ではランチャーからjavascriptを実行することもできなくなっているようだ。これはブックマークレットを多用していた人にとっては致命的と言えるのではないだろうか。
iPhoneを使っていると、このように今までできていたことができなくなる瞬間が度々訪れる。代替手段に満足できなくても、iPhoneを使い続ける限りは受け入れるしかない。どうしても受け入れられないのなら脱獄を考えるかもしれないが、iPhoneで脱獄を考えるくらいならAndroidを使った方が早いだろう。
デザインやUIの美しさからiPhoneに惹かれる人は多いだろうし自分もその一人ではあるが、どうも融通が利かなすぎる。ロック画面からスワイプ1つでカメラが起動するが、そのときに使用するカメラアプリくらい自由に選ばせて欲しいものだ。
Appleは録画が嫌い
Display Recorderというアプリがある。iPhoneの画面をiPhoneだけでそのまま録画できるアプリだ。昔はapp storeからダウンロードできたがリジェクトされた。今は脱獄しないと使えないアプリになっている。DispRecorderという名前で再びapp storeに登録されたのを覚えているが、それもすぐにリジェクトされた。
AppleはiPhoneだけでiPhoneの画面を録画できるアプリを非常に嫌っているらしい。それ系のアプリは必ずリジェクトされている。
マルチタスクで録画が可能なアプリには、本人が気付かないうちに画面が録画されるというセキュリティ上のリスクがある。実際Androidではそういった事件が過去に何度かあった。
だからこそAppleは録画アプリを嫌っているのかもしれないが、やはり不便であることには変わりない。ネット社会では便利さと危険性はトレードオフという考えで言うと、Andoroidは便利さ、iPhoneは危険性に比重を置いているデバイスなのかもしれない。
設定できないもどかしさ
だがしかし、もう少し自由にやらせて欲しいと思うことがiPhoneには多い。いや多すぎる。例えばiOS10で追加された、コントロールセンターのタイマーだ。
コントロールセンターからタイマーを設定できるのは嬉しいが、人によってタイマーで設定したい時間は絶対に違うのだから、ここで設定できる時間くらい自分で設定できても良いはずだ。何故デフォルトのプリセットに従わなければならないのか。Appleがこれで良いと思ったのなら、タイマーに設定する時間までもAppleに合わせていかなければならないのだろうか。
全部を好きになれるはずがない
私はiPhoneが好きだという気持ちと同じくらいiPhoneにうんざりしている。細かい不満点を挙げればキリが無いのだが、不満の根本的な理由は、Appleの思想に迎合しきれないところにあると感じる。
私にとってiPhoneを便利に使いたいと考えることは、Appleに何かの闘いを挑み、まるでiPhoneという敵を攻略することに似ている。攻略法が存在しないのならまだしも、潰されてしまうことすらある。
これだけ世界中にiPhoneユーザーがいれば、求められていることをすべて実装することなどできない。だからこそカスタマイズ性が求められると私は考えるのだが、AppleはAppleの思想に染めることで不満を潰す方針なのだと思えてならない。
だからこそ私はiPhoneユーザーに聞いてみたい。「iPhoneは好きですか?」と。どれほどAppleの思想に迎合できているのか聞いてみたいのだ。
そしてその質問に対する私の回答はこうだ。
iPhone使ってるからってApple大好きになれるわけ無いだろうが!