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サムスンの経営手腕がやばすぎる…世の中やったもん勝ちなのか。特許・著作権侵害で利益を生むビジネスモデルについて

非常に面白い記事を見つけたので紹介したい。

日本企業の轍は踏まず──サムスンを訴え続けるAppleの覚悟 | GQ JAPAN

アップルとサムスンは実に2011年から長きに渡って世界各国で裁判で争い続けていますが、何故両者は膨大な時間と費用をかけて戦い続けるのか。そんな疑問についての面白い話が紹介されている。

特許侵害をビジネスと考え、差し引きで利益を生み出すサムスンのやり口

具体的な例の紹介などはリンク先の記事に任せるが、サムスンのやり口はある意味見事と言わざるを得ない。その手口はこうだ。

    1. サムスンはまず、特許侵害もいとわずに商品を販売する。
    2. 相手に特許侵害を指摘された時、難癖をつけて裁判を長期化させる
    3. 裁判が長引いているうちにシェアを拡大させる
    4. 裁判によって販売禁止されそうになったら和解する

 

言うまでもないが、他社の特許を利用して商品を販売すれば良い物が低価格で作れるため、大きな利益となるしシェアも拡大しやすくなる。しかし特許侵害は特許侵害なので、裁判が普通に進んでしまえば最終的には販売停止の措置が下されるかもしれない。

そこで、相手を逆に特許侵害で訴え返すなどの驚きの手段を用い、できるだけ長い間粘る。粘っている間にシェアを拡大しておき、販売停止などの大ダメージを負う前に和解する。和解した後も他社の特許を利用して生み出したシェアは確保しているため、継続して利益を出すことができるという仕組みだ。

 

とても褒められたやり口ではないが、ある意味では見事と言えるかもしれない。

ソニー現役社員の嘆き 「サムスンに完膚なきまでに叩き潰されてしまった」 | 企業インサイダー | キャリコネ

こちらはキャリコネという企業の口コミサイトで、ソニー株式会社の口コミ欄に2014年7月13日に寄せられた口コミを元にした記事だ。キャリコネは給与明細を登録しないと口コミを書き込めない仕組みになっているため、ソニーの研究開発部門で働く30代前半の男性社員という投稿者の情報にはある程度信憑性がある。

男性いわく、ビジネスに対する本気度が圧倒的に違うというのだ。
確かに、中国や韓国のビジネスに対する熱量は日本人の感覚からすると圧倒されるものがある。
よく問題になる著作権侵害の悪質なコピー商品などは、なりふり構わないほどのビジネスに対する本気度から来るものかもしれない。以前当サイトでも紹介したコピーアプリが作られる理由と通じるところだ。

 

決して褒められることではないが、彼らは特許や著作権といった無法によって得られる利益とリスクを天秤にかけているのだ。本当にビジネスで利益を上げることに本気になったなら、権謀術数主義者のように、目的のために有効ならば手段を選ぶべきではないのかもしれない。

彼らを本当の意味で咎めるためには、無法を働いた時のリスクが利益を上回ること以外にないだろうと思う。その意味では、Appleがサムスンと争い続けることは、特許侵害による罰をリスクと割り切るビジネスモデルを糾弾する意味もあるのではないかと思う。

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