Speed Uが通知センターから呼び出せなくなった謎
Speed Uというアプリがありまして、これがまぁ素晴らしいアプリだったんです。
といっても、僕は神アプリと呼ばれなくなってからこのアプリを使い始めたんですけどね。
僕は自然にこのアプリにたどり着いたので知らなかったことですが、このアプリはバージョンアップによって機能が減ったアプリなんですよね。
そもそもSpeed Uってどんなアプリ?
機能が減った謎を紹介する前に、Speed Uについて解説しておこうと思います。
アプリを開くとクールなUIとともにランチャーが表示されます。上下にスワイプすることで項目を追加したり削除したりできます。
URLスキームの用意されているアプリは一覧表示され、自由に追加できます。
さらに自分で自由にURLを入力して登録できるので、僕は主にEvernoteの特定ページへのショートカットなどを登録して、お気に入りリストとして使っています。
他にもよく使うメールアドレスや電話番号を登録したりすることも可能です。
そして、登録している項目はボタン一つで通知センターに登録可能で、通知センターをランチャーにすることができる神アプリだったようです昔は。
ある日突然通知センターのランチャー機能が消滅
13年1月16日のバージョン1.7の履歴に、
Remove launching from notification center
とはっきり書かれています。
通知センターからの起動を削除、と。
何故このようなことが起こるのでしょう?
アップデート前は海外でもSpeed Uを紹介する記事が多々見受けられましたが、アップデート後に紹介しているところは僕は見つけられませんでした。
そしてこのアプリを愛用していた方が通知センターからのランチャー機能が消えて使えなくなったと嘆いている例もいくつか見ました。
デベロッパWEBサイトも消滅、更新も途絶え中
Appwill Co., Limitedという会社で作られているアプリなのですが、サイトは消滅しています。
この会社の他のアプリを見るに中国製のアプリかな?と思います。
そして他のアプリのバージョンアップ履歴も見てみたのですが、すべて2012年の時点で更新が止まっています。
Speed Uの通知センターが削除された8日後に行われたバグフィックスが、この製造元が行ったアプリに対する更新の最後ということになります。
アプリ事業からの撤退?
Appwillという企業名からして、アプリ開発がメインの会社だと推測されます。
それなのにアプリの更新が1年以上無いというのはおかしな話です。
完全に僕の推測ですが、アプリの開発から撤退することを決めたAppwillは、今後iOSのバージョンアップの際に対応に迫られることになる確率の高そうな通知センターのランチャー機能を削除することにしたのではないでしょうか。
App storeのレビューを見る限りでは、更新が無い割にバグ対応などのサポートは普通に行っていますから、義理を重んじる企業なのかな?とか思いました。
もうアプリ事業にこれ以上力を注ぐことは出来ないけど、バグを放置したままApp storeに置いておくこともできない、みたいな。
かなり多くの人に愛されていたアプリなだけに、通知センター機能の削除には尋常ならざる理由があったのではないかなーとボンヤリ考えました。
しかし、自分のお気に入りのアプリの機能がいきなり消滅するなんてことが頻繁に起きたら恐ろしいことですよね。
そんなわけで、お気に入りのアプリが当たり前に動作してくれることに感謝するのも悪くないかなと思ったのでした。