Buzy/鯨 失恋の痛みは恋したことへの罰?
去っていく恋人のことを鯨に例えたクールな歌です。
「悲しいよ」っていう感じのストレートな歌詞ではなく、
その苦しみを逃れようのない罰に例えて、
「いつかは報われたい」という感じで絶望感を表現しているのがオシャレ。
公式PVが無いので紹介できないのが心苦しい限りです。
歌詞はこちらからどうぞ!
鯨の物語?
恋人が去っていくことを「鯨の物語」と表現されていますね。
何故クジラに例えているのか考えましたが、
恋人は陸に上がってしまったんですね。
それも口笛を吹きたいようなワクワクした気分で。
海の生き物が陸に上がったらどうなるでしょう?
生きていくことなどできるわけがありません。
だから傷付くだけだと必死に止めたのに、
恋人はワクワクしながら新しい世界へと旅立ってしまいます。
去っていく恋人の行為が明らかに無謀というか、
本人が思ってるような明るい未来には届かないのが明らかなことを一言で表現するために、
鯨と陸っていう言葉に例えたのかな、なんて思ったりしてます。
嫉妬を隠せなかったり、隣の恋人を妬んでいるってところから、
恋人は自分を捨てて新しい人のところに行ってしまったようで
結構ダメージの大きい振られ方してることも分かります。
それでも「傷ついた鯨と一緒に月を眺める」って言ってるので、
陸で傷つけられた鯨がまた帰ってくることを願っているのも分かります。
本当に恋人のことが好きなのでしょう。切ないです。
何でこんなに苦しいのだろうっていう答えが、
「生れ落ちた罪」「恋をしたことの罰」
っていう考え方が、人間の性をよくあらわしているなと思います。
生き続ける以上、いつかは誰かに恋をすることになるでしょう。
でも恋には胸を締め付ける痛みが付き物です。
まるで罰を受けているかのように苦しい痛みなのに
生きている以上絶対に逃れることのできないなんて…
残酷な話ですね。
「Venus Say」 別の言葉で鯨の世界観を表現
Venus Say(別記事)は鯨の歌詞を吹き替えたもので、
少し違う表現で鯨の世界観が歌われています。
より鯨の世界観が分かりやすくなるのでこっちもオススメ!
ちなみに個人的には鯨の方が好きです。
「口笛を吹きたい気分だったのでしょう?」
っていう歌詞が物凄いスキなので。
だって、自分の元を去っていく恋人が
口笛を吹きたい気分なんですよ?
やるせなすぎて女神にでもなっちゃいそうな気分ですよホント。